ポッドキャストの配信準備
音声ドラマ制作を進めている一方、このサイト以外でも音声コンテンツを聴けるように以前から予定していた「ポッドキャスト」の配信準備をしました。
その模様を簡単にお伝えします。
1. 配信は各プラットフォームに一斉配信ができる『Anchor』
1-1. 音声データの保存先
ポッドキャストは、音声データを「どこに保存」して配信するかをまず考えます。
大きく分けて2種類。
- 自前で保存先を用意する
- 配信プラットフォームを利用する
私は、WordPressを利用してサイト構築しており「レンタルサーバー」を借りているので、「自前で保存先」を確保することも可能でしたが、
以下の自前の以下の2点のデメリットを考慮して、配信プラットフォームに保存することにしました。
- 配信に耐え切れなくなったら自分で考えるのが面倒
- 新しいコンテンツを配信するたびに複数のプラットフォームへ配信手続きするのが面倒
1-2. 配信プラットフォームは、『Anchor』一択で
配信プラットフォームについてはネット上で調べてみると、『Anchor』一択のようでしたので、迷わずAnchorにしました。
- 無制限で音声データが保存でき、しかも無料
- 配信までの作業が簡単
- 複数のプラットフォームに自動配信してくれる
『Anchor』は、以下のようなプラットフォームに同時配信が可能です。
- Spotify
- Apple Podcasts
- Google Podcasts
- Overcast
- Amazon Music
- iHeartRadio
- Castbox
- Pocket Casts
- RadioPublic
- Sticher
Spotifyが提供しているサービスなので、もちろんSpotifyは当然としても、AppleやGoogle、Amazonにも対応しているのはありがたいです。
私はまだ利用していませんが、Spotifyの音源を編集に利用できるらしいので、メリットは多いかもしれません。
また訪問者のデータ分析も充実しているようです。
ちなみに日本国内のポッドキャストの利用上位は以下のようになっているようです。
- Spotify
- ApplePodcast
- AmazonMusic
- Webサイトから
- GooglePodcast
『Anchor』での自動配信で上位5位まで対応可能なので問題ないと思っています。
詳しくは以下のサイトをご参照下さい。
2. 配信のための準備
Anchorでの配信を決めて準備したのは、以下の通りです。
2-1. 音声コンテンツの用意
2-1-1. 初回配信コンテンツの本編の準備
音声コンテンツ制作はしておりましたが、今回第1回目のコンテンツは『全編で55分』と長かったので、4話に分けました。
おおよそ均等になるように「どこで区切るか」を決めて、編集ソフトで分離しました。
第2話目以降は前回の最後と重複するようにしました。
2-2. 配信オープニング・エンディングの音声データの作成
オープニング、エンディングでそれぞれ3種類作成して、家族に意見を聞いて決定しました。
時間は10秒前後、ジングルとしての音楽と簡単な言葉を挿入しています。
オープニングは、長すぎるとリスナーがまどろっこしく感じると思い、できるだけ短くしようと考えていましたが、8秒とそこそこ長くなってしまいました。
エンディングは、配信スケジュールを入れて少し長めにして、14秒となりました。
2-3. 配信案内コンテンツの制作
初回配信の前に、番組の紹介コンテンツを作成しました。
今後、『どのようなコンテンツ』を『どのような頻度』で配信していくかを案内するとともに、公式サイト等の案内をしてみました。
※上記はWeb上で、閲覧・聴取可能です。良かったらどうぞ聴いてみてください
2. Anchorでの作業
それでは、Anchorでの実作業をご報告します。
2-1. AnchorはスマホアプリにするかPC版にするか
Anchorのアプリには、スマホ版とPC版があります。
一応どちらをメインで利用するかを検討してみました。
一般的には、『スマホ版の方が機能が充実している』とのことです。
しかしながら、私はAI音声合成のみでコンテンツ制作をしております。
生身の人間の音声を録音することがなく、作業はすべてPCで行っていてデータもPC内にあります。
同様の考えでPC版の利用をしている方もいましたので、PC版を利用することにしました。
今回、上記のサイトで、作業概要を教わりました。ありがとうございました。
ここでは、重複している内容は簡略に記載し、上記サイトに記載のない項目や追加の注意点のみお伝えしようと思います。
まず、上記サイトでは、まだSpotifyが日本語対応していない時代の記事のようですが、現在は日本語対応してくれていて便利です。
2-2. Anchorでの登録
Anchor公式サイトにて、画面右上の『はじめる』をクリックすると登録画面に入ります。
入力項目としては、
- 氏名
- メール
- パスワード
- 「ロボットではありません」
で『サインアップ』をクリックします。
なお、『氏名』欄に本名を入れてしまったのですが、番組名に配信者として表示されてしまったので、ハンドルネームにしておきましょう。
2-3. Anchorからの送信メールから『承認』
Anchorから承認メールが来ます。
【タイトル】『Confirm your email address』
残念ながらこちらは英語でした。日本語対応はしていないようです。
色付きの『Confirm your email』の部分をクリックすることで承認されます。
2-4. 初エピソードのデータアップロード
まずは、初エピソードの作成をします。
後で変更・修正は可能ですので、適当な音声ファイルをアップロードするだけでも良いですが、私は既にアップロードするコンテンツを用意していたので、それをアップロードしました。
もちろん、ここでデータアップロードではなく、生声を『録音』することもできます。
また、この工程はスキップしても大丈夫なようです。
2-5. カバーアートの設定
『カバーアート』とは、サイトで言うところの『アイキャッチ画像』、アイコンだと思ってください。
なお、ここで設定するのは『番組全体のカバーアート』ではなく、『初エピソードのカバーアート』となります。
2-6. ポッドキャストの番組の各種設定
この後は、ポッドキャストの番組の各種設定を行います。
上記のホーム画面、右上の『設定』をクリックすると、プルダウンメニューが出てくるので、『設定の更新』をクリックします。
そうすると下記のように番組の設定画面となります。
- 『ポッドキャスト名』…番組名
- 『ポッドキャストの説明』…概要説明分
- 『カバーアート』…番組全体のカバーアート
その下には『ポッドキャストの詳細』として各種入力します。
『ポッドキャストのカテゴリー』…番組の性格に照らして、カテゴリを決めます。私は『ドラマ』にしました。
『アカウント設定』も下記の項目を入力します。
『表示名』…番組配信者の名前なので本名にしないようにご注意を。
『ウェブサイト』…入力するとリンク自動生成され、アイコンを概要欄に貼り付けてくれます。サイトをお持ちの方は入力しましょう。
『カスタムURL』…番組のURLを自分で決めることができます。私「eldervoice」に変更しました。
『接続』…こちらにはお持ちのSNSアカウント等を入力すればリンクを自動生成して概要欄にアイコンを貼り付けてくれます。
積極的にSNSの導線を活用したい方は入力しましょう。
『Spotifyアカウント』…私はアカウントを持っていたので登録しておきました。
2-7. エピソードの各種設定
ホーム画面から上記の『エピソード』をクリックすると登録済の『エピソード一覧』が閲覧でき、任意のエピソードをダブルクリックすると修正画面に移ります。
右上の『鉛筆マーク』をクリックすると、過去のエピソードの修正ができます。
エピソードのタイトルやエピソードの説明はこの画面で編集します。
更に、『オーディオを編集』をクリックすると、該当のエピソードの音声の編集画面に移ります。
画面右側のスペースに音声ファイルをドラッグ&ドラップで投げ込めば、その順番で自動的に再生されるようになります。
適当にデータを放り込んでも、後で順番は簡単に入れ替えられます。
各ファイルの左端のドットのマークをドラッグ&ドロップするとファイルの順番を入れ替えられます。
画面でもわかる通り、私は、『オープニングジングル』『エンディングジングル』は使いまわしするので、『本編』と併せて3つのファイルで1つのエピソードとなります。
思いのほか、ファイルとファイルの再生時間のタイムラグが無いので、オープニングの終わりとエンディングの始めに無音時間をつぎ足しました。
一番下の『エピソードをプレビュー』で再生すると、実際に聴いた状態を確認できます。
各ファイルのつなぎのタイミングが良いかどうかなどは、プレビューで確認すると良いと思います。
左のメニューにある『トランジション』は、Spotifyが用意したジングルが沢山あります。
自分でオープニングの音楽などを探すのが面倒な方はこれを活用すると良いでしょう。
右上の『変更を保存』をクリックすると完了です。
上記の画面で、『公開日』を『たった今』にして右上の『今すぐ公開する』をクリックすると配信されます。
また、『公開日』を『未来の日時』に設定すると『配信予約』がされます。
『今すぐ公開する』の部分が『公開をスケジュールする』と表示され、クリックすると『配信予約』がセットされます。
配信予約が終わった後は、右上のボタンは『エピソードを更新』ボタンに変わります。内容を適宜修正することができます。